こんにちは、皆さん!

ハワイ大学医学部について、HMEPについて、少しご紹介いたしますね。

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ハワイ大学 医学部

ハワイ大学は州の6つの島々に3つの大学キャンパス、7つのコミュニティカレッジキャンパス、その他多くの様々な教育施設を有している。メインキャンパスであるマノア校は1907年に建校され、18学部、200以上の学位プログラムを持ち、学生数約2万人を有する州立大学である。アジアを含めた環太平洋における多くの人種と文化を包合し、米国の州の中でもユニークで国際的な学術活動を行っている。

医学部は1965年に当時の州知事John A. Burns氏により創設されJohn A. Burns School of Medicine (JABSOM) と命名、本年(2015年)建学50周年を迎えた。2005年にマノアキャンパスの他の学部とは離れたカカアコ地区に移転新設され、そこには医学教育棟、研究棟ならびにハワイがんセンターが併設されている。 http://jabsom.hawaii.edu/

ハワイ大学医学部のミッションは、医療・教育・研究機関として、あらゆる人々の健康向上、質の高いかつ思いやりのある医療、医療界のリーダーとなるような教育、先駆的で多種多様な研究、様々な医療者・医療組織の連携、アジア環太平洋の医療と教育支援、多民族多文化の融合を促進することである。

医学教育のゴールとしては7つの能力の修得を掲げている。すなわち(1)医学知識(2)患者ケア(3)能動的学習と改善(4)対人・コミュニケーション(5)プロフェッショナリズム(6)地域・社会に根ざした診療(7)心身健康維持で、これら「医のサイエンス面とアート面」を包括した教育が日々行われている。

ハワイ大学医学部は、Problem-Based Learning(問題基盤型学習)を含めた少人数グループでの能動的学習、シミュレーション・バーチャル教育、コミュニティーサービスなど特徴ある教育方式を確立した。また医学教育評価認定機構(LCME)から標準教育提供医学部として現在8年間の更新承認を得ている。U.S. News & World Reportの本年度のBest Medical Schoolで、プライマリーケア(内科・家庭医療など)部門において全米のトップ20校に選出された。国家試験合格率も近年常にトップクラスであり、現在約260人の医学生が8つの提携教育病院で実習・研修を行っている。

ミッションの一環として深めてきたアジア環太平洋の各国各地域との関係、特に日本との協力支援関係は非常に長く深い。医学部長直属の「国際医学医療オフィス」が中心となり、日本の約20の医学部・沖縄県立中部病院・公益法人地域医療振興協会・一般社団法人JrSrと提携を結び、ハワイと日本間での医学生・研修医・医師・その他の医療者の交流、特にハワイ大学への実習・研修の受け入れを継続している。アメリカの教育研修・医師育成の優れた手法・考え方を各国に提供することで、国際的な医学教育・医療向上に貢献している。

今回ハワイ大学のミッションの流れをくむ発展的活動として、2年間ほどかけて「ハワイ医学教育プログラム」(HMEPHawaii Medical Education Program)が計画され、2016年度から東海大医学部にて本プログラムが導入・開始されることとなった。そこでは医学生のStudent Doctorとしての診療参加型教育・ジェネラル(総合的医療)中心の教育、医のサイエンスと同等にアートを学ぶ、という米国の典型的な教育方法でありECFMGが定める基準に適ったカリキュラムが行われることとなる。東海大での本プログラムをロールモデルとして、HMEPが日本に広く浸透することを目指す。

JABSOM: An equal opportunity / affirmative action institute.

“Education” is similar to “Love”; It is an unconditional ‘GIVING’ without asking for anything in return. (JM)

 

201610月吉日

文責:ハワイ大学医学部教授・国際医学医療オフィス部長補佐 町淳二

 

 2019年よりHMEP Clinical Clerkshipが開始されます! 

 

 HMEP (Hawaii Medical Education Program) 

ハワイ医学教育プログラム の概要 

 

  1. 【ゴール】日本の医学教育の国際標準化と国際的に活躍できる医師育成を目的とし、米国式医学教育のロールモデルとして、日本の大学の垣根を越えて日本全体に浸透させる。HMEPを通して日米(ハワイ大学)の医学教育交流も促進し、一方で日本の医学教育の利点も海外に発信する。

 

  1. 【方法】ハワイ大学医学部のカリキュラムのうち特に米国式Clerkship(臨床実習)を導入しつつ、現存の各位学部のカリキュラム・取得単位・卒業資格・国家試験受験資格は維持する。1年次から4年次前半までは毎週土曜日に課外活動としてクラス(Open Cross Class)を開催。46年次の臨床実習に各校から選抜された数人から十人程度の学生は、他校からの学生と交じってHMEPのハワイ式Clerkshipを行う(各校が正式な実習単位を出す:これは文科省の了承済み)

 

  1. 【特徴】学生に第一Priority、教育者に第二Priorityをおく;学生はStudent Doctorとして診療に参加;サイエンスとアート・医師の6つのCompetenciesの修得;OpenCross-CulturalExchangeDiversityを重視;ハワイ大学の全面支援のもと進化する米国教育方法と実践の継続的な日本導入;政治的事項・閉鎖的考えは排除;(成田医学部との相違)現存の日本の医学部でCross-Institutionalに造りあげる;各医学部へのコストは最小限にし財政的なSustainabilityを保つ;2020東京オリンピック時の外国人医療を支援;HMEO第一期生は2016年入学生で2022年に卒業

 

  1. 【ビジョン】Globalization(国際化)は日本と国際の双方向性であるとの理念:

HMEPを日本の医学部に段階的に浸透させ、医学部の国際(標準)化を通して日本の教育の全体的な底上げを図るとともに国際的医師育成を増加させる。医師に続いてナースなどの医療者の国際化もすすめ、彼らが世界に翔たくことを支援する(医師ではUSMLEや米国研修のMatchingへの支援)。それにより、日本国内での国際標準医療・英語での医療を在日外国人や外人訪問者に提供するとともに、育成された国際的な医療者がアジア・環太平洋各国の医療や教育に貢献することも支援する。

 

“Education” is an unconditional ‘GIVING’ without asking for anything in return; it is just given to the next generation                   (JM)

 

2016929

 

Junji Machi               町淳二

Professor of Surgery

Assistant Director, Office of Global Health & Medicine

JABSOM, University of Hawaii